建築

【古民家の定義】日本の伝統的建物を解説!


みなさん、古民家ってどんな建物か聞かれたらうまく説明することができますか?

おそらく明確に説明できる人はあまりいないと思う。

日本の建物や住宅は1950年に制定された「建築基準法」に基づき安全に建てられています。

そこで今回は古民家の意味を解説していこうと思います。

古民家の定義

古民家の定義Free-Photos / Pixabay

古民家の定義は民俗学では一般庶民が住む古い建物とされるが、一般的には以下が古民家の定義とされている。

・築50年以上経過
・「木造軸組構法」の「伝統構法」、または「在来構法」の住宅

「古民家」という言葉は建築基準法には記載がなく、日本建築史や民俗学にその定義がみられます。

「民家」とは一般庶民が住む建築を指し、支配階級の住まいと対比して、「民屋」と呼ばれることもある。

民家は伝統的な様式で造られた「農家」や「漁家」、「商家」や「町家」の類。

それに中級から下級武士の「侍屋敷」を含み、それらのなかで特に年代の古いものを「古民家」と言う。

「伝統構法」と「在来構法」のメリットとデメリット

伝統構法住宅のメリット

・夏を快適に過ごす先人の知恵を学べる住宅
・地震の力を上手に逃がす免震的構造
・地産地消の循環型建築
・四季の移り変わりを感じ、自然との共生ができる空間
・自然素材使用による人体に安心な空間
・開放的な間取りによる地域とのコミュニケーションが取れる住宅
・可変性に優れた就寝一体の住宅
・来訪者を気持ちよく迎えられる考え方
・現在の欧米型の個人主義住宅とは対極の、家族の集いを促し、家族の気配を感じる、団欒を重視する住宅

伝統構法住宅のデメリット

・気密生、断熱性の低さによる冬の寒さ
・現在のライフスタイルに合わない来訪者中心の家長主義的間取り
・室内の暗さ

在来構法住宅のメリット

・現在の住宅に比べて国産自然乾燥材の使用割合が高く長寿命である
・既存住宅購入時には程度のいいものが安く手に入りやすい
・現在のライフスタイルと近い使い勝手がいい間取り
・プライバシーを重視した就寝分離の住宅

在来構法住宅のデメリット

・耐震基準が明確でなく、地震の際の安全性を確保するための改修が必要
・メンテナンス状況4により物件コンディションに格差が大きい
・設備などの交換時期が来ている

古民家の特徴

伝統構法の古民家は特に建築当時の生活が色濃く残されており、伝統的な地域の文化に結び付いた間取りや造りで地域格差が大きい。

長年住まい続けている古民家は幾度か改装されており、長い歴史の中で姿を変えてきたのもある意味味わいがあると思う。

古民家には種類があるので古民家の種類は身分や職業により分類されていた【江戸時代】をお読みください。